公共労速報210

年末年始勤務手当と早出手当の廃止撤回

12日、怒りの本部前集会と団交で追及

 公共労は9月12日の昼休みに、公立共済本部前で「理事者は年末年始勤務手当と 早出手当の廃止を撤回せよ」と、病院職員の声を理事者にぶつける怒りの集会を行い、午後は団 交で各支部が職員から集めた組合員数を大きく上回る1,135名の署名と寄せ書きを理事者 に手渡し、「これだけの病院職員の怒りの気持ちをしっかりと受け止め、両手当の廃止を 撤回して欲しい」と理事者に強く迫りました。
<本部前集会>
 12日の昼休みに公立共済本部前集会を行い、公共労27名と医労連本部5名の32名が参加 しました。近年、本部前で集会を行うのは、3月13日に続いて2回目です。今回は前回を 上回る参加者で熱気にあふれ、年末年始勤務手当と早出手当の廃止に固執する理事者に向 けて、各支部の組合員が書いた寄せ書きを掲げ、各支部代表が怒りの声をぶつけました。
<団交>
 午後の団交には、東北4名、関東6名、東海2名、中国8名、四国12名など総勢34名が 参加しました。団交の冒頭で、鈴木副委員長が1,135名の署名を理事者代表の山根理事に 手渡し、各支部代表者が組合員の寄せ書きを理事に手渡しました。
 公共労は、「この間の各支部の団交ではっきりしたことは、どの病院長も両手当廃止を 了承してはいないということと、病院管理者は公立共済本部が決めるもので病院は意見を 言う立場にないということだ」と、これまでの団交で、あたかも病院管理者が両手当廃止 に同意しているかのように言っていることに反論し、「複数の病院で組合員の2倍を超え るなど、組合員数を大きく超える1,135名もの職員が署名したことの重みをしっかりと受 け止めて、両手当廃止を撤回すべきだ」と主張しました。
 理事者は、「国に準拠することが基本で、地方公共団体を参考にして決めている、国か ら毎年準拠するよう要請がある、国立、大学、地方公共団体の多くの病院には両手当はな い、病院長会議では毎年説明してきているが、特段の意見は出ていない、他の労働条件の 改善(夜間看護手当の引上げ、専門・人手看護して充て、分娩手当、産前休暇拡大など) に取り組んできたし、今後も行っていく」との考えを再度表明し、この両手当の廃止は変 えられないと答えました。
 公共労は、「病院職員がこの手当にこれほどこだわるのは、手当を廃止することが病院 職員の頑張りを無視し、誇りを著しく傷つけるものであり、病院の運営に大きな支障を来 すことをしっかりと認識し、また病院管理者の対応の変化などを見て、廃止提案を撤回し て欲しい」と迫りました。
 しかし理事者は、「廃止を変えるわけにはいかない」との答えを繰り返すのみでした。
 公共労は、「あくまで両手当の廃止を撤回しないというのであれば、我々はストライキ を含めたあらゆる争議行為を行うことを宣言する」として、団交を終えました。
 理事者の頑なな姿勢を変えさせ、年末年始勤務手当と早出手当の廃止を撤回させるため、 文字どおり全組合員が一丸となり、全支部でストライキと年末年始の勤務拒否の闘争態勢 をしっかりと固めよう!