1 一年間の経過と総括

(1) 全体の経過と総括(駒宮書記長)

@ 都労委問題

 理事者からの「年末年始勤務手当と早出手当の廃止提案」という大きな問題を抱えながらの闘争となっています。 昨年12月12日に都労委での和解協定を行い、夜間看護手当については遡及して支給させることとなり、今年の春闘において夜間看護手当の増額を勝ち取ったことにより「不当なセット論」は解消されましたが、理事者は「年末年始勤務手当と早出手当の廃止」に固執し、両手当の労使協定の破棄通告をしてきています。これは、都労委での和解協定にある「双方とも誠実な協議を行うように」としたことに反する行為です。その後、公共労側が両手当の減額交渉に応じると提案したにも関わらず、「両手当の廃止を前提とした協議でなければ応じられない」と事実上の交渉を拒否していて、理事者の対応は不誠実交渉そのものです。
 公共労は6月10日に東京都労働委員会に不当労働行為の救済を求めて提訴し、第1回目の調査が7月22日に行われます。

A 一年間の経過と総括について

 組合活動において、どう総括するかはとても重要。今までの活動をしっかりと振り返らなくては前に進めません。この間、中央からも支部に対して何回かの要請を行っています。そのことに支部がどう対応して来たのか?何故対応出来なかったのか?をしっかりと中央も支部も検証していく必要があると考えています。
ア 支部の執行体制について依頼したことを検討してもらえたのか?
     
  1. 執行部の1年交代制を複数年にするよう検討して欲しい。
  2.  
  3. 定例的に看護師が集まれる場を作って欲しい。
  4.  
  5. 各支部の団交には別の支部の中執が参加して応援する。
  6.  
  7. 各支部で専門部を組織(女性部、看護部、青年部、教育宣伝部)して欲しい。
イ 秋年末闘争での取組みについて依頼したことはどうだったのか?
     
  1. 超過勤務に該当する業務一覧の確認は活かされているのか?
  2.  
  3. 年末年始勤務手当と早出手当の廃止反対署名は取り組めたのか?
ウ 春闘での取組みについてはどうだったのか?
 「年休を取ろうキャンペーン」は各支部で取り組むことが出来たのか?
エ 春闘での到達点・成果について
  1. 夜間看護手当の引き上げを行い、協定したこと
  2. 決算賞与の算定から有給休暇やレク休、リフレッシュ休暇などの特別休暇の取得数を除くこととしたこと
  3. 多過ぎる委員会や研修について、実態を調べた上で対応するとさせたこと
  4. 年休取得率の向上を目指すために具体的な目標値を掲げることを検討するとさせたこと
  5. 産前休暇を7週から8週にすることで検討するとさせたこと
  6. パワハラ防止の措置について協定化を検討するとさせたこと
  7. 健診について、必要な健診項目を出し合って協議していくとしたこと
オ 団交時での対応
 交渉に参加しやすいように「団交時の参加者の役割」や「団交におけるポイント」について事前に説明するようにしました。
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