公共労速報268

改善に一定の方向!スト回避!

2018春闘第2回団交

 公共労は4月24日に2018春闘第2回本部団交を行い、各支部から25人が参加をしました。 第1回団交で協議しきれなかった事項の続きです。

解決のための具体策提案の兆しが!!

〜夜勤回数問題〜
 夜勤回数問題、年休取得、パワハラ問題、始業時間前労働、諸休暇などについて協議を行いました。
 「夜勤は個人月8日以内」の覚書を公共労が理事者と交わしてから20余年が経過した今なお、9回10回、 中には11回の夜勤が常態化している部署もあります。 「もう限界」「なんとかしてほしい」という看護師の悲痛な訴えを受け、公共労は団体交渉のたびに現場の声を届け、 夜勤回数削減について一歩でも前進するよう交渉を何十回と重ねてきました。
 長年、理事者からは具体的改善策が示されてきませんでしたが、今回ようやく何らかの具体策が提案されそうな兆しが見えてきました。 具体的な中身はまだ分かっていませんが、少なくとも理事者を動かしたことは長年にわたって、 公共労が粘り強く声を届けてきた成果です!!
 具体的な中身については早ければ6月に予定している団体交渉時に聞ける可能性があります。 その具体策が、本当に夜勤回数問題を少しでも解決できる実効性のあるものなのか、逆に職員に 不利益を与えるようなものではないのか、公共労として注視し、意見を伝えていきたいと思います。
 また仮に具体策が実効性のあるものとしても、すぐに改善とはならないと思います。 公共労は夜勤は個人月8日以内を徹底的に守らせるためにこれからも奮闘します!
部分休業の対象年齢拡大にチャンス到来!
 妊娠、出産、子育て、介護などをしながらも働き続けられる職場であるためにも、部分休業や短時間勤務などの拡充は欠かせません。 公共労は、部分休業の子どもの対象年齢引き上げを要求していて、そのことを理事者に質したところ、 「夜勤回数問題を解決する具体策とあわせて検討している」と回答がありました。 ここは押しどころ!要求前進のチャンスです!現場からの声を再度病院側にも伝えて、部分休業の対象年齢引き上げを勝ち取りましょう!

四国パワハラ問題
理事者に確認を約束させる!
 四国中央病院では、ある特定の医師のパワハラがひどすぎ、四国支部としてハラスメント委員会に報告したり、 窓口で交渉をしたり等、解決のために手を尽くしてきましたが、一向に病院側が解決に前向きにならず事態が改善していません。 ハラスメント委員会には他の案件も含め数十件報告をしていますが、実際に話し合われたのは1件もないそうです。 委員会が正常に機能していない状態であり、本部から指導をしてほしいということを現場から訴えました。 理事者には「個別のことに口は出せない」としながら、「この件については確認をする」と約束させました。
年休取得キャンペーンの実施についてと、 レク休の連続休暇取得が可能になるよう配慮を申し入れました
 年休については、人手が不足している中、自由に取りづらいのが現状です。それでも近年はわずかずつですが、 平均取得日数は増えている傾向にあります。公共労が、年休取得キャンペーンを一昨年から実施している影響は大きいと思います。 今年はキャンペーンを6ヵ月に拡大して行うこととして、実施について理事者に申し入れを行いました。 あわせて、レク休の連続休暇取得が可能になるよう配慮を求める要請書も提出しました。 今回の団交では、夜勤回数問題に一定の方向性が示されたこと、パワハラ問題を病院に確認することを約束したこと、 部分休業の拡充についても具体的に検討がされているということ、年休もデータの上では少しずつ改善がみられていることなどを、 若干ですが前進と受け止めて、25日に予定していたストライキは回避することとしました。春闘第3回団交が6月に予定されているので、 今回明かされなかった具体策やその他諸課題について引き続き協議をしていく予定です。さらなる前進を目指して頑張りましょう!!

退職手当支給水準の見直し
についての協議

 団交の冒頭に、3月に理事者から提案があった退職手当支給水準の見直しについて公共労側の考えを述べました。
 今回の提案は不利益変更であることは理事者も認めています。不利益変更の場合は、労働組合との合意とともに、 職員への周知が必要となってきます。
 3月提案10月実施ではあまりにも周知期間が短く、公共労としては今のままの提案では受けられないと明確に表明しました。 提案では、来年3月に定年退職される人は、現行より80万円ほどの引き下げであり、決して少なくない額です。
 周知のためにも実施期間の延伸、もしくは何年かの経過措置を求めて交渉を続けてまいります。