大 会 宣 言

 公共労は、7月11日から神戸において、17名の代議員をはじめ44名が出席して、第64回定期大会を開催しました。

 私たちはこの一年のなかで、年末年始勤務手当と早出手当を廃止する攻撃に対し、病院長に対する署名に取り組み、支部団交を行い、十数年ぶりのストライキを実施し、年末年始勤務拒否闘争を行いました。その中で多くの組合員が団結してたたかうことの重要さを再認識し、公共労の結束を強めました。そして、自らの生活と権利を守るたたかいと国民の生活と医療・福祉・社会保障を守る運動を一体のものとしてたたかってきました。そのなかで得た成果と教訓をみんなのものとして、これからの運動に活かしていくことを確認しました。
 理事者は年金一元化を口実として、採算のみを追求して職員に犠牲を強いる「独立採算」による病院・宿泊施設切り捨ての攻撃を強めてきています。私たちは、共済組合員の生活と福祉の向上、地域住民から信頼される病院、安心して利用できる宿泊施設をめざすこと、そして、賃金に格差をつけ、一人一人を分断してチームワークを破壊し、労働組合を弱体化させる賃金制度の改悪攻撃を阻止し、生活と労働の実態に見合う賃金の獲得、生活と医療、権利と健康を守る大幅増員の運動を積極的に行っていくことを確認しました。
 また、東日本大震災と福島の原発事故による深刻な被害が、いまだに多くの困難をもたらしているなかで、国民が安心して暮らせるよう、医療制度や福祉制度の改善を要求していくこと、同時に、共済内容の改善や病院・宿泊施設を守り・発展させていく要求を掲げて運動していくことも確認しました。
 さらに、平和と民主主義の大切さについて考え、「戦争をする国」を目指した、平和を脅かす危険な動きに反対し、平和を守る取り組みを積極的にすすめていくことを確認しました。
 私たちは、結成から59年の間に先輩たちが築き上げてきた大きな到達点の上に立って、公立学校共済組合の各職場で働く労働者の生活と権利を守り、明るく働きやすい職場をつくるために、公共労の組織を大きく強くしていく決意を新たにしました。
 病院と県支部・宿泊の団結を一層強めて、全力でたたかっていくことをここに宣言します。

2015年7月12日
公共労第64回定期大会